いたうのブログ

平日夜や週末に青森市やその周辺でボードゲームやっています。
そのプレイ日記です。
青森ボードゲームクラブを運営しています。
参加者募集中です。

どこよりも速く。

(寸評)
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【川島】 5.0…やはり、これで及第点はあげたくない。大きなミスもなかったけれど、セットプレイ時や、飛び出すタイミング、範囲などはやはり物足りなさを感じる。
チームにプラスアルファをもたらせていないように感じる。
DFラインがあたふたして、ラインを押し上げられないのは、DFラインだけの責任なのか。
2失点目は、厳しいけれど、川島のミス。
本人も判ってるはず。
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【酒井宏樹】4.5…本田がずっと立っているので上がりにくいのは判るが、上がるタイミング、上がるラインとも、ちょっと疑問。
セットプレイの守備でも、不安。
右側からゲームコントロール、もしくはテンポを創れていない。
守備か攻撃(得点)か、ゲームコントロールかなにかで、一つでもいいからアピールして欲しい。
でなければ、他の選手を使うべき。
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【吉田】5.0…パス出しで持ち味を見せていた。
ラインコントロールや、3バック時の左DFとしても、不安なく観れた。

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【坂井】4.5…やはり初代表、初先発ということで、周りを観ながらプレイしていた。
失点時は、左側に相手が立っていたために右側に切って挟まれてしまったもの。
まあ、初先発ゆえの判断ミスだと思いたい。
ボールを持った時に、常にトップの皆川を見て、ボールを送っていたのは良かった。
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【長友】5.0…田中順也、皆川と初めてということで、上がってもなかなか効果的にボールを受けられなかった。
相手も、長友のコースは早めに塞いでいた。
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【森重】5.5…アンカーの位置に入り、攻撃時はDFラインの中央に入って3バック(3-4-3)を形成。
森重はユースの頃から観てるけど、サイドバック、ボランチ、センターバックのどこでも出来るので、これくらいは出来て当たり前だとは思っているけど、代表で初めてのアンカーにしては及第点。
相手との詰め方も上手いし、足元も上手いのでボールも展開できる。
運動量もあるし、高さでも負けないし、この内容だったら文句なし。
DFラインに入っても不安はないという点で、現時点では柴崎よりも上ということだと思う。
今のサッカーだったら、あそこの選手はトップ下でもセンターバックでもやれないと苦しいと思う。
この試合最大の収穫。
レドンドを思い起こした。
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【細貝】5.5…中盤に入り、前半から上下に激しく躍動。
細貝をアンカーに固定すると、DFラインに吸収されやすくなるし、展開力にも不安があるので、この配置は良いと思った。
細貝も伸び伸びプレイしていたし。一番声も出ていた。
長谷部がいないからこのポジションだったのか、はじめからそこを見越していたのかは判らないが、これはもしかしたら思わぬ収穫だったかもしれない。
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【田中順也】4.5…自分の居場所を探すのに苦労していた印象。
もともと適応が速い選手ではないので(頭は良い選手だけれど)、時間がかかると思う。
やはりサイドから切り込む方が、良いのかなと。
ただ、サイドで出来るのは判っているので中央で使ったということも考えられるので、この1試合だけで判断はしたくない。
どこでも出来るし、一生懸命やれる選手なので、定着して欲しい。
いたうの印象としてはポジティブ。
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【本田】4.5…前半は右で何もやれなかった。
抉るのは期待していなかったけれど、ゲームコントロールもやれていたとは言いにくい。
本当なら、本田と田中順也の位置は逆だとは思うが、中央でのプレイは把握しているということでサイドで試したということも十分に考えられるので1試合で(略
やはり、遠目からでも撃って点を獲ろうという意識を持った選手が中央をプレイしないと、日本サッカーのコンセプトでは、キツい(そのことを理解してるから、田中順也をあの位置で使ったんだろうと思う)
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【岡崎】5.0…右で先発した前半は4.5、後半トップに入ってからは、5.0。
やはり、トップ(中央)か右だと思う。
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【皆川】5.0…初先発ということもあって、多分アギーレのコンセプト通りにプレイしていたと思うので、チームのコンセプトを把握するのに一番役に立った選手。
でかいだけでなく、広島でやってるだけあってポジショニングも細かく変えていて(なのに動きすぎていないのも凄く良かった)、良い選手だと思いました。
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【武藤】5.0…最初はダイナミックに動いて躍動感をもたらそうとしていたけれど、4-4-2になってからは、ウルグアイに良いように「踊らされて」いた。
でも、初めてのAマッチがウルグアイというのは、大きな財産だと思う。
ヘタにアジア(中東)の国とやってヘタに通用した時の方が、勘違いしやすいと思うので。
頭を使ってるしテクもあり、気持ちもある選手なので、次も観てみたい。
岡崎と柿谷と競い合わせると、みんな伸びていくと思う。
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【柿谷】5.0…居場所がなかった。ボールもこなかった。
でも、ないならないなりに「意図」を示して欲しかった。
もう周りに気を使う時期でもないし、ポジションでもない。
中心選手にならなければならないのだから。
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【森岡】5.5…採点なしになるのかなあと思ったのだが、たった2~3プレイでいたうの心を掴んだ。
Jリーグで観ていて知っていたけれど、初代表でしかも数分でここまでやれるとは。
たった2~3プレイでチームの心臓となり、リズムを創っていた。
ボールの持ち方離し方、姿勢も遠藤にそっくり。
中田英寿に似ている部分もある。
「遠藤の後継者」(いたうはあまり好きな言葉ではないが)というなら、この選手だと思う。
清武、柴崎に危機感を与えるにふさわしいインパクトを残した。
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【アギーレ】5.5…先発メンバーやポジションの並び、システムの変更などを、いたうは好意的に評価したいと思います。
次の先発や並びの変わり方で彼の意図するところやその是非が掴めると思います。
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(総評)
いたうが注目したのは、4バックの並び、森重のアンカー、田中順也の位置、などでした。
4バックから3バックに変化することなどは、基本コンセプトでしょうし、ザッケローニと違って選手を代えずに移行できた点でも、良いと思います(それが当たり前なんだけど)。
この試合、このチームでのキーは、森重だったと思います。
アンカーの位置で「体を張れて」、「高さでも負けないで」、「DFラインにも吸収されず」、「ボールを展開できる」選手というのが、アギーレの求めるアンカー像なのでしょうし、そのコンセプトはモダンでもあるし、いたうもその通りだと思っていたので、評価したいと思います。
田中順也の使い方もそう。
あの位置では、走れて遠目からでも常に狙える選手を使いたいのでしょう。
そこも、いたうの考えていた「中央像」だったので、そこもいたうはポジティブに評価したいと思います。

あとは。
いたうは青森県民ですし、周りにも期待して注目している人が多いと思いますので、今回は出ていませんが、柴崎について思うところを話したいと思います。
柴崎は中盤で使われると思いますが、この試合から浮かび上がった「アギーレの求める中盤像」というのが、
1:しっかり守れてDFラインに入っても不安なくプレイできて展開力のある選手(セルヒオ・ラモス、ピケ、ブスケッツ、マスチェラーノなど)
2:長谷部や細貝、FC東京の米本のように走り回って走り回って追い掛け回してファウルでも何でも止められて奪取できる選手(ガットゥーゾ、戸田など)
3:走り回れて守備もするけれど、常に遠目からでもゴールを狙う選手(本田、田中順也、ジェラードなど) 
4:こまめにボールに触ってリズムを作って、ラストパスを出したり、パスとドリブルを織り交ぜながら前線に顔を出して得点に絡む選手(森岡、清武、香川、柏木、山瀬、エジル、ケディラ他)
だと思います。
だとすれば、柴崎は、このどれかに当てはまらないと、なかなか使われない(使いにくい)のではないか、と感じました。
後半の4-4-2でも同様だと思いました。
もちろん今期の柴崎は、素晴らしい出来だし、本人は常に向上心を持って取り組んでいるので、使って欲しいと思うし、活躍するべき選手であると思います。
ただ。
現状でこの1~4のどこに当てはまるのかというのも、考えさせられるなあと。
ただ、次は使われるでしょうから、そこでの使われ方、そして本人の認識とプレイから、明らかになると思います。

こちらからは以上です。
良い強化試合でした。
ウルグアイの選手、本当にありがとうございました。 

【2014年観戦記録】
151試合目:日本vsウルグアイ 

8月28日、6名の方に集まっていただき、平日ゲーム会が開かれました。

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【電力会社】(インド亜大陸マップ)
まずは、いたうの大好きな電力会社をプレイしました。
インド亜大陸マップです。 
いたうが青、こーさんが黄色、ながやんが赤、こむらさんが黄色、shingoが紫、ナオミさんが黒です。

初期配置です。
ながやん(赤)がムンバイ方面(画面上)、いたう(青)が北部中央、ナオミさん(黒)が北西部、こーさん(黄色)がムンバイ地方(画面下)、shingo(紫)がいたうとナオミさんの間、こむらさん(緑)がいたうとこーさんの間、となりました。

いたうの位置取りは疑問手でしたね。
広く受けたつもりだったんだけど、中途半端で。
5~6番手だったらまだしも、2番手でここは…。
いたうが手に入れた発電所も、今から思えば次ぎやる時はその値段で絶対に買わないというものでしたしw
これが苦難の始まりでした。
shingoの位置取りは「殺る気」マンマン。
こむらさんの位置取りは、いたうとこーさんの広がりを睨み、どうとでも対応できる位置取りでさすが。
こーさんとながやんとナオミさんはベストでしょう。
電力44

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2ターン目。
みんな順調に拡大していく中、いたう(青)とナオミさん(黒)は発電所を買ったために拡大できず。
いたう(青)は早くもshingo(紫)に進出先を押さえられ…。
さらにこむらさん(緑)は、そのshingo(紫)とこーさんを抑えるように「鉄柱」を築きました。
ながやん(赤)とこーさん(黄色)はノビノビ。
こーさんは保有する発電所2つとも自然発電なので、コストもかからず、保有資金を着々と貯めていきます。
電力45

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3ラウンド目。
ここでも。
いたう(青)は都市配備数を拡大できず!!
周囲を完全に囲まれました。
そもそもの収入でも、1.5倍くらいの差が付く訳で…。
イカンぞ、これは…。

ここで一回諦めかけましたが、「やられはせん、やられはせんぞー!」と、もう一回気合入れなおしました。
電力46

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中盤。
ここで、いたう(青)はなけなしのお金を投入し、してる2都市に設備を建てました。
これで4都市。
しかし、これからどうしよう…。
画面下のこーさん(黄色)の悠々さときたら…。
それを抑えねばと思い立ったこむらさん(緑)は、こーさんの進出先に踏み込んでいきました。
これをやらねば独走されるのは目に見えていましたので。
電力47
しかしここで、こーさん(黄色)とこむらさん(緑)が脚を「敢えて」止めました。
二人とも、もう一個建設するとステップ2に突入してしまいます。
しかし、こーさん、こむらさんのどちらもリードしていたため、敢えて先に出て行くメリットが薄かったためです。
何故なら、先に飛び出すと、次のラウンドで建設手番が後ろの方になるため、他のプレイヤーのメリットが大きいのに、自分たちのメリットが小さかったからです。
ならばと、このリードを保ったまま保有資金差を広げてから、ステップ2(もしくはステップ3)へ移行しようと考えたのでした。
その意図(と飛び出せない理由)が判っただけに、悩ましいなと、いたうも思いました。
この間、いたうは4発電力の自然発電の発電所を購入した以外はじっと我慢していました。
保有する現金も最低水準でありましたので使う訳にはいかなかったし、こうなった以上、何よりも保有資金量だけが頼みの綱だと思ったからです。
じっと、ステップ2の到来を待ち望みました。

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その後2~3ラウンド経過したでしょうか。
shingo(紫)が、蓄えた資金を使って、こーさん(黄色)とこむらさん(緑)の間に入ってきました。
そして、6都市目を建設。
こうなっては致し方なしと、7都市目を建設。
ステップ2へと突入しました。
電力48

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ステップ2突入。
いたうが(都市配備の)先頭手番でした。
この時のために先頭手番を確保していたいたう(青)は、もてる限りのありったけを投入して、一気に6都市を建設。
他のプレイヤーも都市に設備を建設していきます。
しかし、いたうよりも設備投資に資金がかかるため、ここでいたうと他のプレイヤーとの資金量の差を一気に詰めました。
わずかではありますが、勝利の目が、出てきたかなと思えるまでに追いつきました。
電力49

この時点での都市配備数です。
見事に詰まりました。
ここからは、保有する発電所の価値などの僅かな差でプレイ順が決まり、それが勝負の「綾」を左右する、ヒリヒリする状況となりました。
電力50
この時点でながやん(赤)、いたう(青)、ナオミさん(黒)が、14発電力を確保していたため、一気に14都市を建てて勝利を伺えるポジション。
こーさん(黄色)、shingo(紫)は、まだ14発電力に達していなかったために、発電所購入しなければならず、一手間必要な状況でした(こむらさんも?)
勝負はここから。

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と思っていたら、次のラウンドに、ながやんが一気に5都市に設備を建て、14都市に建設し、ゲーム終了。
ながやん以外はもう1ラウンドあると思ってただけに、いきなりのゲーム終了に阿鼻叫喚。
ながやんが見事なプレイで勝者となりました!
いたうは2位でした。
序盤のあの状況からこの順位なので、良い方なのかな。
たとえ、次のラウンドがあったとしても、元々の資金差があったので、順位は下がることはあっても、上がることはなかったかなとも思いますし…。
電力51
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いやあ、ながやん、お見事。
終始廃棄物発電でコストを抑えていたことと、都市配備で余計な資金を出す必要がなかったことが、最後の追い込みに繋がったんだと思います。

みなさん、素晴らしいゲームをありがとうございました!

※6人戦の場合、ステップ2突入は6都市目からとのご指摘がありました。
大変失礼いたしました。
また、ご指摘ありがとうございましたm(_ _;)m

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【人狼】(×2)
次は、ナオミさんが以外にも未プレイだったということで、人狼をプレイしました。
神アプリの人狼アプリです。
人狼3
6人で、人狼×1、村人×1、占い師×1、村長(投票が2票分)×1、狩人(?指定した人の身代わりに殺される)×1、人狼側の占い師×1
という振り分けでやりました。
ちょっと役割が多かったので最初面食らいましたが、何とかなりました。

【1回目】
いたうは人狼側の占い師でした。
人間なんですが、人狼側が勝利すると勝利する役割です。
最初どうやるか悩んだんですが、とりあえず経験者のこーさんと、次に曲者のこむらさんを「覗いて」人間であると出ました。
これで困った。
ふーむ。
残る中で人狼っぽいのが、ナオミさんかなーと思ったんで、じゃあこのターン生き延びさせれば勝ちかなと思い、敢えて怪しい素振りをしてみせて、いたうが吊るされて、人狼が生き残り、見事人狼側の勝利。

【2回目】
いたうは狩人(密猟手?)でした。
とりあえず、村長を守ったら、人狼がいたうを殺しに来たので、生き延びていた占い師が人狼を見つけてジエンド。
人間側の勝利となりました。

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【God's Gambit】
ここでいたうが帰る人を送っている間に、3人によるGod's Gambitがプレイされていました。
今回は、1色抜いたバージョンでプレイされていました。
右のカラーパターンは、shingo自作のモノです。
今何色なのかを判りやすくするためのものだそうで、たしかに判りやすかったです。
ギャンビット4

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【ハート・オブ・クラウン(六都市同盟)】
残る時間で、4人でハトクラをプレイしました。
不覚にも画像を撮り忘れてしまいましたm(_ _;)m

こむらさんが絶妙なタイミングでクラムクラムを擁立し、公爵などを着々と購入していき、他の3人は焦ります。
そこでこーさんがご贔屓のレイン&シオンを擁立、いたうが遅れてエムシエレを擁立し、公爵を「塞ぐ」に至って、こむらさんの脚が止まりました。
ここでいたうも皇帝の冠(継承点14点)を手に入れられればまだ判らなかったけれど、こーさんに買われてしまい(禁制品トークンを載せていたにもかかわらず!)、こーさんとこむらさんのサドンデスへ。

その後、こむらさんが指しきって勝利しました。

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ここで今回のゲーム会はお開きとなりました。
参加していただいた皆さん、素晴らしい時間を過ごせました。
ありがとうございました。
またよろしくお願いしますー(・∀・)

8月24日、60~90ページのルールブックを読み上げてきた(愛すべき)猛者たち6人が、七戸に集いました。
プレイされたゲームは、「Here I Stand」(GMT)です。

ルターの「95か条の論題」に端を発した宗教改革の波と、それと同期して発生していた各国の抗争、大航海時代や植民地化を見事に描き出したマルチゲームです。
まごうことなき傑作でした。
プレイヤーは、各々「プロテスタント」、「カトリック」、「イギリス」、「フランス」、「ハプスブルク」、「オスマン=トルコ」を受け持ち、勝利点(VP)を25点越えるなどすると勝利となります。
越えるための方策も各々バラバラで、プロテスタントやカトリックは自宗教の地域が一定数だとVPが得られたりします。
つまり、地域や町には、軍事的、政治的な「勢力下」と、宗教的な「勢力下」の2種類があります。

プロテスタント:パパスさん
カトリック:むつのひとさん
イギリス:ふなきさん
フランス:いたう
ハプスブルク:たんさん
オスマン=トルコ:ハラさん
が担当しました。

以下は、いたう(フランス)の視点が中心になるとは思いますが、ご了承ください。
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【第1ターン】
初期の対立状況。
フランスは、ハプスブルクとカトリックと「戦争状態」にあります。
ハプスブルクは、この時代頂点を極め、今でいうドイツとオーストリアだけでなく、スペインの王位やナポリ、シチリアの王位も継承し、頭一つ抜けています。
しかしそれ故に、敵も増えてしまう訳ですが。
それ以外にも、東から、オスマン=トルコのスレイマン率いる桁外れの大軍団が「人間の波」となって押し寄せてきています。
いたうとしては、フランス一国では太刀打ちできないので(スペインとドイツから攻められたら終わり)、異教徒ではありますがオスマン=トルコとプロテスタントに是が非でも頑張ってもらわなければならないなあと思いました。
潜在的に「敵の敵は味方」で、オスマン=トルコとは、盟友といっても良いくらい、協同歩調を採りました。
Here I Stand1
イギリスは、国内ではヘンリー8世の離婚問題などがあり、外へはまだ出られる状況にはない状況でした。
なので、国内に集中したいヘンリー8世@ふなきさんは、早速「カレーはイギリス領だから手を出すなよ」と、いたうに釘を刺しにきます。
いたうはいたうで、「カレーはフランスのものなのに。ってかイギリス自体がフランスじゃん…」などと思ったのですが、それは口に出さず、これ以上敵を増やすわけにはいかないので、了承し紳士協定を結びました。

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最初は机3枚でプレイしていたのですが、各自がルールブックなどを開くために手狭だと感じ、最終的には机4枚を並べてプレイしました。
その全景です。
まるで、16世紀の勢力図を描いた地図を囲んだ戦略会議というか演習図です。
大変壮観でありました。
Here I Stand2

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まあ、今回はお試しプレイだと割り切っていたので、1ターン目にスペインへ侵攻してみました。
そしたら、ハプスブルク軍の見事な機動の前に大敗。
軍は全滅し、名将アンヌ・ド・モンモランシーは捕虜となってしまいました(´・ω・`)
Here I Stand3


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東方では、スレイマン1世がハンガリーを手中に収めんと大軍で侵攻しました。
それを迎え撃つ、カール5世。
どっちが勝ったかは覚えていません(フランス大敗のショックがまだ引きずっていた)
Here I Stand4

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次のターン。
フランス(いたう)は早くも窮地に陥りました。
軍隊の半分が壊滅、指揮官はフランソワ1世のみ。
そして、状況は何も改善されておらず…。

ここでいたうに出来ることはと考え。
フランス王室のメンツなどかなぐり捨てての土下座外交をして回ることにしました。
まずは、破門が怖いので(獲得カード-1枚)、ローマ教皇に土下座して和解し、終戦。
カトリックは戦争に勝利したことになり、1VPを獲得しました。
そして、ハプスブルクには、多額の身代金を支払い、モンモランシーを返してもらいました。
その額、手札一枚ランダムに奪われるというもの凄い金額です。
Here I Stand5
これにより、このターンのフランスの手札は4枚。
ハプスブルクは、身代金や、インカ帝国を滅亡させて獲得した財宝などを含み、何と8枚(!)
とてもではないが太刀打ちできないので、このターンは、兵力を補充したりフランスとハプスブルクの国境沿いにあるロレーヌ地方のメス(メッツ)を占領し、カード枚数を増やすのと、海外へ植民地を増やしたり探検航海を行うことに、4枚を費やしました。

他の陣営はどうだったかというと。
オスマン=トルコ(ハラさん)は、ブダペスト辺りで侵攻が止まり停滞。そこで睨みあっています。
なので、いたうの「陸がダメなら海から攻めればイイじゃない」(フランス伝統の言い回しなのか?)と、進言を受け入れた大帝は、チュニジア周辺で海賊を蜂起させ、海賊バルバロッサが登場。
地中海を海賊行為で荒らしまわろうとしました。
これに危機感を感じたハプスブルク(たんさん)は、海軍を増強。
手札が豊富にあるといっても、各方面に対応を迫られ、楽をさせてもらえません。
いたうには願ったり叶ったりでした。

イギリス(ふなきさん)は教皇に離婚を承認され、離婚が成立。
その後次々と結婚と離婚を繰り返し、男児を求め続けます。
さらには、外部的にも安定していたので、余裕で海外進出を進めていきました。

プロテスタント(パパスさん)は、地道に聖書を翻訳したりしながら宗教圏を広げていきます。
論争になれば、ルターが「Here I Stand(=私はここにいる)」と叫び、論争の矢面に立ちます(カードの効果)
そして、その精緻な理論の前にカトリックの理論家が惨敗し、何人もの理論家が論争界から追い出されプロテスタントは名声を獲得して行きます。
そのルターの姿は、まるでウ○トラマンか仮○ライダーのようでした。
しかし、対するカトリックも、黙ってはいません。
カトリック(むつのひとさん)による反宗教改革運動や、焚書やプロテスタント指導者の破門などにより、足を引っ張られ、一進一退を繰り返していました。
どちらも、宗教運動に手一杯で、それ以外に手を出す余裕などなさそうでした。


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第3ターン。
「シュマルカルデン同盟」が成立され、プロテスタント諸侯と諸都市が反皇帝を叫び立ち上がりました。
Here I Stand6
これにより、ハプスブルクはオスマン=トルコ(東側と地中海側と)、フランス、プロテスタントと、内にも外にも敵が生まれ、まさに内憂外患でした。
ここでいたうは、アントワープをフランスに譲り渡すことを条件にハプスブルク勝利での終戦を提案しましたが、ハプスブルクは拒否。
しょうがないのでフランス(いたう)は、ハプスブルクにはこちらへ割ける兵力もカードの余裕もはないことを把握した上でアントワープへ侵攻し、占領。
しかし、国内を整え終わろうとしていたイギリスが気になり始めたフランス(いたう)としては、終戦したかったんですが。
交渉次第で、こちらの勝ちにしてくれるなら、アントワープは諦めていたところでは、ありました。
スペイン方面は、名将モンモランシーを駐留させ、睨み合い状態。
現状維持で由としましょう。
オスマン=トルコ方面やプロテスタント同盟軍が苦戦した場合にはスペインに攻め込み側面から援助したいという狙いもありました。

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この時代の状況図です。
スペイン国境では睨み合い。
いたうがアントワープを占領。
プロテスタントは、兵士の影響力でカトリックからプロテスタントに転向させ易くする為に、ドイツ南部へ侵攻。
良い具合にアントワープとカール5世の間に入り、防壁となっています。
でも、目の前のスレイマンを放置して西へ行く訳にもいかず、苦しいところ。
地中海では、オスマン=トルコ海軍とハプスブルク海軍(スペイン艦隊)が大規模にぶつかりますが、オスマン=トルコが勝利し、海賊行為を連発して、VPを獲得して行きます。
海賊行為は、戦争状態でない国にも行えて、海賊行為に成功すれば、「VP」か「海軍兵力を1減らす」か、「手持ちのカード一枚与える」(町が略奪され財宝を奪われたことを表現)かを選ばなければならず、積み重なると結構効いてくるようでした。
気持ち的には、いいぞー、もっとやれーという気持ちでした(・∀・)イイゾー、モットヤレー!!
Here I Stand7

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第4ターン。
時間でいけば、このターンが最終ターンとなると思われます(最大9ターン)
7~8時間で半分くらいまでしかいかないとは…。
噂に聞いていましたが…。
ここでいたうはVPで抜け出すために、イタリアで中立勢力のままでいたフィレンツェを奪いにいきました。
イギリスが宣戦布告してくるかなと思ったのですが、してこなかったため(スコットランド平定などもあったでしょうが)に、フィレンツェを奪いにいきました。
Here I Stand8
アルプスを越えるフランス軍。
この間、「ローマの略奪」などを行いましたが、失敗しました。

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フィレンツェと、スペインのバレンシア(?)を占領し、VPの差でいたうがトップでゲーム終了しました。
Here I Stand10

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(感想)
素晴らしいの一言。
皆さんを魅了してやまない理由が分かりました。
ルール量は多く、細かいですが、一つ一つは納得できるものばかりで、カードドリブンシステムのおかげでこれだけのものを表現しているのにプレイできないほど煩雑になっていないのは凄いと思いました。
各陣営の「挙動」も史実に沿ったものになりやすく、何故そうなったかということが自然と身を持って体験できる(思い知らされる)というところも、素晴らしいと思いました。
ゲームをやりながら歴史を学べる、追体験した気になれると思いました。
ゲーム時間ですが、4ターン目から始めるシナリオで始めれば、七戸会の時間内でも最後まで十分にプレイできる範囲と思いました。
またやりたいというか、何度も重ねてやりたいと思わせるだけのモノを持った素晴らしいゲームであると思いました。

今回はこれでお開きとなりました。
参加していただいた皆さん、ありがとうございました!
またよろしくおねがいします(・∀・)!

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