どこよりも速く。
(寸評)
-------------------------------------------------------
【川島】 5.0…やはり、これで及第点はあげたくない。大きなミスもなかったけれど、セットプレイ時や、飛び出すタイミング、範囲などはやはり物足りなさを感じる。
チームにプラスアルファをもたらせていないように感じる。
DFラインがあたふたして、ラインを押し上げられないのは、DFラインだけの責任なのか。
2失点目は、厳しいけれど、川島のミス。
本人も判ってるはず。
-------------------------------------------------------
【酒井宏樹】4.5…本田がずっと立っているので上がりにくいのは判るが、上がるタイミング、上がるラインとも、ちょっと疑問。
セットプレイの守備でも、不安。
右側からゲームコントロール、もしくはテンポを創れていない。
守備か攻撃(得点)か、ゲームコントロールかなにかで、一つでもいいからアピールして欲しい。
でなければ、他の選手を使うべき。
-------------------------------------------------------
【吉田】5.0…パス出しで持ち味を見せていた。
ラインコントロールや、3バック時の左DFとしても、不安なく観れた。
-------------------------------------------------------
【坂井】4.5…やはり初代表、初先発ということで、周りを観ながらプレイしていた。
失点時は、左側に相手が立っていたために右側に切って挟まれてしまったもの。
まあ、初先発ゆえの判断ミスだと思いたい。
ボールを持った時に、常にトップの皆川を見て、ボールを送っていたのは良かった。
-------------------------------------------------------
【長友】5.0…田中順也、皆川と初めてということで、上がってもなかなか効果的にボールを受けられなかった。
相手も、長友のコースは早めに塞いでいた。
-------------------------------------------------------
【森重】5.5…アンカーの位置に入り、攻撃時はDFラインの中央に入って3バック(3-4-3)を形成。
森重はユースの頃から観てるけど、サイドバック、ボランチ、センターバックのどこでも出来るので、これくらいは出来て当たり前だとは思っているけど、代表で初めてのアンカーにしては及第点。
相手との詰め方も上手いし、足元も上手いのでボールも展開できる。
運動量もあるし、高さでも負けないし、この内容だったら文句なし。
DFラインに入っても不安はないという点で、現時点では柴崎よりも上ということだと思う。
今のサッカーだったら、あそこの選手はトップ下でもセンターバックでもやれないと苦しいと思う。
この試合最大の収穫。
レドンドを思い起こした。
-------------------------------------------------------
【細貝】5.5…中盤に入り、前半から上下に激しく躍動。
細貝をアンカーに固定すると、DFラインに吸収されやすくなるし、展開力にも不安があるので、この配置は良いと思った。
細貝も伸び伸びプレイしていたし。一番声も出ていた。
長谷部がいないからこのポジションだったのか、はじめからそこを見越していたのかは判らないが、これはもしかしたら思わぬ収穫だったかもしれない。
-------------------------------------------------------
【田中順也】4.5…自分の居場所を探すのに苦労していた印象。
もともと適応が速い選手ではないので(頭は良い選手だけれど)、時間がかかると思う。
やはりサイドから切り込む方が、良いのかなと。
ただ、サイドで出来るのは判っているので中央で使ったということも考えられるので、この1試合だけで判断はしたくない。
どこでも出来るし、一生懸命やれる選手なので、定着して欲しい。
いたうの印象としてはポジティブ。
-------------------------------------------------------
【本田】4.5…前半は右で何もやれなかった。
抉るのは期待していなかったけれど、ゲームコントロールもやれていたとは言いにくい。
本当なら、本田と田中順也の位置は逆だとは思うが、中央でのプレイは把握しているということでサイドで試したということも十分に考えられるので1試合で(略
やはり、遠目からでも撃って点を獲ろうという意識を持った選手が中央をプレイしないと、日本サッカーのコンセプトでは、キツい(そのことを理解してるから、田中順也をあの位置で使ったんだろうと思う)
-------------------------------------------------------
【岡崎】5.0…右で先発した前半は4.5、後半トップに入ってからは、5.0。
やはり、トップ(中央)か右だと思う。
-------------------------------------------------------
【皆川】5.0…初先発ということもあって、多分アギーレのコンセプト通りにプレイしていたと思うので、チームのコンセプトを把握するのに一番役に立った選手。
でかいだけでなく、広島でやってるだけあってポジショニングも細かく変えていて(なのに動きすぎていないのも凄く良かった)、良い選手だと思いました。
-------------------------------------------------------
【武藤】5.0…最初はダイナミックに動いて躍動感をもたらそうとしていたけれど、4-4-2になってからは、ウルグアイに良いように「踊らされて」いた。
でも、初めてのAマッチがウルグアイというのは、大きな財産だと思う。
ヘタにアジア(中東)の国とやってヘタに通用した時の方が、勘違いしやすいと思うので。
頭を使ってるしテクもあり、気持ちもある選手なので、次も観てみたい。
岡崎と柿谷と競い合わせると、みんな伸びていくと思う。
-------------------------------------------------------
【柿谷】5.0…居場所がなかった。ボールもこなかった。
でも、ないならないなりに「意図」を示して欲しかった。
もう周りに気を使う時期でもないし、ポジションでもない。
中心選手にならなければならないのだから。
-------------------------------------------------------
【森岡】5.5…採点なしになるのかなあと思ったのだが、たった2~3プレイでいたうの心を掴んだ。
Jリーグで観ていて知っていたけれど、初代表でしかも数分でここまでやれるとは。
たった2~3プレイでチームの心臓となり、リズムを創っていた。
ボールの持ち方離し方、姿勢も遠藤にそっくり。
中田英寿に似ている部分もある。
「遠藤の後継者」(いたうはあまり好きな言葉ではないが)というなら、この選手だと思う。
清武、柴崎に危機感を与えるにふさわしいインパクトを残した。
-------------------------------------------------------
【アギーレ】5.5…先発メンバーやポジションの並び、システムの変更などを、いたうは好意的に評価したいと思います。
次の先発や並びの変わり方で彼の意図するところやその是非が掴めると思います。
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(総評)
いたうが注目したのは、4バックの並び、森重のアンカー、田中順也の位置、などでした。
4バックから3バックに変化することなどは、基本コンセプトでしょうし、ザッケローニと違って選手を代えずに移行できた点でも、良いと思います(それが当たり前なんだけど)。
この試合、このチームでのキーは、森重だったと思います。
アンカーの位置で「体を張れて」、「高さでも負けないで」、「DFラインにも吸収されず」、「ボールを展開できる」選手というのが、アギーレの求めるアンカー像なのでしょうし、そのコンセプトはモダンでもあるし、いたうもその通りだと思っていたので、評価したいと思います。
田中順也の使い方もそう。
あの位置では、走れて遠目からでも常に狙える選手を使いたいのでしょう。
そこも、いたうの考えていた「中央像」だったので、そこもいたうはポジティブに評価したいと思います。
あとは。
いたうは青森県民ですし、周りにも期待して注目している人が多いと思いますので、今回は出ていませんが、柴崎について思うところを話したいと思います。
柴崎は中盤で使われると思いますが、この試合から浮かび上がった「アギーレの求める中盤像」というのが、
1:しっかり守れてDFラインに入っても不安なくプレイできて展開力のある選手(セルヒオ・ラモス、ピケ、ブスケッツ、マスチェラーノなど)
2:長谷部や細貝、FC東京の米本のように走り回って走り回って追い掛け回してファウルでも何でも止められて奪取できる選手(ガットゥーゾ、戸田など)
3:走り回れて守備もするけれど、常に遠目からでもゴールを狙う選手(本田、田中順也、ジェラードなど)
4:こまめにボールに触ってリズムを作って、ラストパスを出したり、パスとドリブルを織り交ぜながら前線に顔を出して得点に絡む選手(森岡、清武、香川、柏木、山瀬、エジル、ケディラ他)
だと思います。
だとすれば、柴崎は、このどれかに当てはまらないと、なかなか使われない(使いにくい)のではないか、と感じました。
後半の4-4-2でも同様だと思いました。
もちろん今期の柴崎は、素晴らしい出来だし、本人は常に向上心を持って取り組んでいるので、使って欲しいと思うし、活躍するべき選手であると思います。
ただ。
現状でこの1~4のどこに当てはまるのかというのも、考えさせられるなあと。
ただ、次は使われるでしょうから、そこでの使われ方、そして本人の認識とプレイから、明らかになると思います。
こちらからは以上です。
良い強化試合でした。
ウルグアイの選手、本当にありがとうございました。
【2014年観戦記録】
151試合目:日本vsウルグアイ
(寸評)
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【川島】 5.0…やはり、これで及第点はあげたくない。大きなミスもなかったけれど、セットプレイ時や、飛び出すタイミング、範囲などはやはり物足りなさを感じる。
チームにプラスアルファをもたらせていないように感じる。
DFラインがあたふたして、ラインを押し上げられないのは、DFラインだけの責任なのか。
2失点目は、厳しいけれど、川島のミス。
本人も判ってるはず。
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【酒井宏樹】4.5…本田がずっと立っているので上がりにくいのは判るが、上がるタイミング、上がるラインとも、ちょっと疑問。
セットプレイの守備でも、不安。
右側からゲームコントロール、もしくはテンポを創れていない。
守備か攻撃(得点)か、ゲームコントロールかなにかで、一つでもいいからアピールして欲しい。
でなければ、他の選手を使うべき。
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【吉田】5.0…パス出しで持ち味を見せていた。
ラインコントロールや、3バック時の左DFとしても、不安なく観れた。
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【坂井】4.5…やはり初代表、初先発ということで、周りを観ながらプレイしていた。
失点時は、左側に相手が立っていたために右側に切って挟まれてしまったもの。
まあ、初先発ゆえの判断ミスだと思いたい。
ボールを持った時に、常にトップの皆川を見て、ボールを送っていたのは良かった。
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【長友】5.0…田中順也、皆川と初めてということで、上がってもなかなか効果的にボールを受けられなかった。
相手も、長友のコースは早めに塞いでいた。
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【森重】5.5…アンカーの位置に入り、攻撃時はDFラインの中央に入って3バック(3-4-3)を形成。
森重はユースの頃から観てるけど、サイドバック、ボランチ、センターバックのどこでも出来るので、これくらいは出来て当たり前だとは思っているけど、代表で初めてのアンカーにしては及第点。
相手との詰め方も上手いし、足元も上手いのでボールも展開できる。
運動量もあるし、高さでも負けないし、この内容だったら文句なし。
DFラインに入っても不安はないという点で、現時点では柴崎よりも上ということだと思う。
今のサッカーだったら、あそこの選手はトップ下でもセンターバックでもやれないと苦しいと思う。
この試合最大の収穫。
レドンドを思い起こした。
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【細貝】5.5…中盤に入り、前半から上下に激しく躍動。
細貝をアンカーに固定すると、DFラインに吸収されやすくなるし、展開力にも不安があるので、この配置は良いと思った。
細貝も伸び伸びプレイしていたし。一番声も出ていた。
長谷部がいないからこのポジションだったのか、はじめからそこを見越していたのかは判らないが、これはもしかしたら思わぬ収穫だったかもしれない。
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【田中順也】4.5…自分の居場所を探すのに苦労していた印象。
もともと適応が速い選手ではないので(頭は良い選手だけれど)、時間がかかると思う。
やはりサイドから切り込む方が、良いのかなと。
ただ、サイドで出来るのは判っているので中央で使ったということも考えられるので、この1試合だけで判断はしたくない。
どこでも出来るし、一生懸命やれる選手なので、定着して欲しい。
いたうの印象としてはポジティブ。
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【本田】4.5…前半は右で何もやれなかった。
抉るのは期待していなかったけれど、ゲームコントロールもやれていたとは言いにくい。
本当なら、本田と田中順也の位置は逆だとは思うが、中央でのプレイは把握しているということでサイドで試したということも十分に考えられるので1試合で(略
やはり、遠目からでも撃って点を獲ろうという意識を持った選手が中央をプレイしないと、日本サッカーのコンセプトでは、キツい(そのことを理解してるから、田中順也をあの位置で使ったんだろうと思う)
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【岡崎】5.0…右で先発した前半は4.5、後半トップに入ってからは、5.0。
やはり、トップ(中央)か右だと思う。
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【皆川】5.0…初先発ということもあって、多分アギーレのコンセプト通りにプレイしていたと思うので、チームのコンセプトを把握するのに一番役に立った選手。
でかいだけでなく、広島でやってるだけあってポジショニングも細かく変えていて(なのに動きすぎていないのも凄く良かった)、良い選手だと思いました。
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【武藤】5.0…最初はダイナミックに動いて躍動感をもたらそうとしていたけれど、4-4-2になってからは、ウルグアイに良いように「踊らされて」いた。
でも、初めてのAマッチがウルグアイというのは、大きな財産だと思う。
ヘタにアジア(中東)の国とやってヘタに通用した時の方が、勘違いしやすいと思うので。
頭を使ってるしテクもあり、気持ちもある選手なので、次も観てみたい。
岡崎と柿谷と競い合わせると、みんな伸びていくと思う。
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【柿谷】5.0…居場所がなかった。ボールもこなかった。
でも、ないならないなりに「意図」を示して欲しかった。
もう周りに気を使う時期でもないし、ポジションでもない。
中心選手にならなければならないのだから。
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【森岡】5.5…採点なしになるのかなあと思ったのだが、たった2~3プレイでいたうの心を掴んだ。
Jリーグで観ていて知っていたけれど、初代表でしかも数分でここまでやれるとは。
たった2~3プレイでチームの心臓となり、リズムを創っていた。
ボールの持ち方離し方、姿勢も遠藤にそっくり。
中田英寿に似ている部分もある。
「遠藤の後継者」(いたうはあまり好きな言葉ではないが)というなら、この選手だと思う。
清武、柴崎に危機感を与えるにふさわしいインパクトを残した。
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【アギーレ】5.5…先発メンバーやポジションの並び、システムの変更などを、いたうは好意的に評価したいと思います。
次の先発や並びの変わり方で彼の意図するところやその是非が掴めると思います。
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(総評)
いたうが注目したのは、4バックの並び、森重のアンカー、田中順也の位置、などでした。
4バックから3バックに変化することなどは、基本コンセプトでしょうし、ザッケローニと違って選手を代えずに移行できた点でも、良いと思います(それが当たり前なんだけど)。
この試合、このチームでのキーは、森重だったと思います。
アンカーの位置で「体を張れて」、「高さでも負けないで」、「DFラインにも吸収されず」、「ボールを展開できる」選手というのが、アギーレの求めるアンカー像なのでしょうし、そのコンセプトはモダンでもあるし、いたうもその通りだと思っていたので、評価したいと思います。
田中順也の使い方もそう。
あの位置では、走れて遠目からでも常に狙える選手を使いたいのでしょう。
そこも、いたうの考えていた「中央像」だったので、そこもいたうはポジティブに評価したいと思います。
あとは。
いたうは青森県民ですし、周りにも期待して注目している人が多いと思いますので、今回は出ていませんが、柴崎について思うところを話したいと思います。
柴崎は中盤で使われると思いますが、この試合から浮かび上がった「アギーレの求める中盤像」というのが、
1:しっかり守れてDFラインに入っても不安なくプレイできて展開力のある選手(セルヒオ・ラモス、ピケ、ブスケッツ、マスチェラーノなど)
2:長谷部や細貝、FC東京の米本のように走り回って走り回って追い掛け回してファウルでも何でも止められて奪取できる選手(ガットゥーゾ、戸田など)
3:走り回れて守備もするけれど、常に遠目からでもゴールを狙う選手(本田、田中順也、ジェラードなど)
4:こまめにボールに触ってリズムを作って、ラストパスを出したり、パスとドリブルを織り交ぜながら前線に顔を出して得点に絡む選手(森岡、清武、香川、柏木、山瀬、エジル、ケディラ他)
だと思います。
だとすれば、柴崎は、このどれかに当てはまらないと、なかなか使われない(使いにくい)のではないか、と感じました。
後半の4-4-2でも同様だと思いました。
もちろん今期の柴崎は、素晴らしい出来だし、本人は常に向上心を持って取り組んでいるので、使って欲しいと思うし、活躍するべき選手であると思います。
ただ。
現状でこの1~4のどこに当てはまるのかというのも、考えさせられるなあと。
ただ、次は使われるでしょうから、そこでの使われ方、そして本人の認識とプレイから、明らかになると思います。
こちらからは以上です。
良い強化試合でした。
ウルグアイの選手、本当にありがとうございました。
【2014年観戦記録】
151試合目:日本vsウルグアイ